事前に理解してほしいことを、「時制」のページで説明しています。ここで再度簡単におさらいします。英語には、時制の他に「相(aspect)」とという考え方があります。
相(アスペクト)aspect =
日本語で言えば「する」と「した」や「している」の違いの問題です。
「もう食べた?」という文は、それがもう完了したことなのかを問題にしています。「準備できてる?」という文も、「準備は終わっていて、もう始められるか?」ということを聞いています。時間の流れの中のどのような位置付けにあるかということを「相」「アスペクト」「aspect」と呼びます。時制とは違う概念です。英語には二つの相があることになっています。
なし
完了相 perfect
進行相 progressive
本題に戻ります。
Present perfectの文
普通の文Subject + have + past participle (過去分詞) ここのhaveは、「持つ」という意味の動詞haveではなく、auxiliary verb (助動詞)として機能します。
例:
I have danced for about 10 years.
You have studied English.
He/she has studied English.
It has rained.
They have worked for long time.
*省略した文章表現:
I've danced for about 10 years.
You've studied English.
He/she's studied English.
It's rained.
They've worked.
疑問文および否定形
疑問文は、助動詞 (auxiliary verb)として機能するdo, beと同じルールに従い、質問の文にする時は、haveが主語の前にきます。否定形の時は、haveの 後にnotがきます。
例:
How long have you been married?
Have you finished English homework?
Yes, I have/ No, I have not (haven't)
Has he finished his project yet?
He has not finished his project yet.
What have you done?
Past participle (過去分詞)に関して
動詞によっては、Past tense (過去形)と同じように、edをつけて過去形にして、haveと組み合わせればいいのがあります。workedやstudiedがそうです。know, be, take, などは、known、been、takenという形になり、不規則になります。辞書使いながら頭にいれてくしかないです。
現在完了形で表現する時間のイメージは以下になります。
どういう時にPresent perfect (現在完了形)で表現するか
過去のある時点から継続して行っていること、または継続されていることで、現時点で終わったばかりで、つづけるかわからないこと。過去から続いていて現時点で完了したことを表現する時に使う。あるいは、過去から現在まで継続していることで、続ける可能性があることを表現する時につかいます。(We use this tense for unfinished and finished actions.)
1. 過去から現在まで継続していること (unfiished action)
まだ現時点では終了はしていないけれど、過去から話している時点まで継続していることを表現します。通常は、どのくらいつづけているのかを、sinceやforを使用して表現します。sinceはある過去の時点を示す時に使用します。上記のイメージでは、2006年。生まれた時から青森にいると言いたい場合、I have been in Aomori since I was born. と表現できます。forは年数などの期間を表現する際に使用します。上記のイメージだと、メディアについて9年間くらい研究してきたと言っています。
(We use this tense when we want to talk about unfinished actions that started in the past and continue to the present. Usually we use it to say 'how long' an action or state has continued with 'since' and 'for'. )
- I've studied English since 2003.
- Koach has lived in Morioka for three months.
2.過去から話している時点まで継続していて、話した時点で完了したこと (finished action)
a. Life experience 経験
(we don't say when the experience happened, just sometime in the past)
- I have been to San Francisco.
- Koach has lived in Puerto Rico
- They have visited Paris three times.
- We have never seen that film.
- Have you ever read Murakami Haruki's new book?
完了した行動とその結果
- I've lost my keys (so I can't get into my house). 鍵をなくしてしまった。(つまり話している時点では、家に入れない。)
- She's hurt her leg (so she can't play tennis today). 彼女、足を怪我した。(それでテニスができない)
- They've missed the bus (so they will be late). あいつら、バスに乗り遅れた。(あいつら遅刻する)
- I've cooked dinner (so you should come and eat).
c: With an unfinished time word (this month, this week, today,)
過去から現時点で継続していることで、現時点のことをあわらす単語がある時 (今月、今週、今日など)
- I haven't seen her this month. (今月は、しばらく彼女にあってない。(会う可能性がある))
- She's drunk three shots of sake today. (彼女、今日ストレートで、3回酒のんだ。(まだ飲む可能性がある) )
- This week they've been shopping four times.
*yesterdayなどの過去の表現の時は現在完了形で表現できません。I have met koach yesterdayとは言えない。会ったのは昨日のことで、昨日の時点で会う行為は終了している。
余談: beenとgone (beとgoの過去分詞)
文脈によっては、have + beenとhave + goneという表現を使う。
現時点では帰ってきているけれど、ある場所に行ったことがあると表現する時 beenを使用します。その時、場所を示す前置詞 (preposition) "to" がつきます
I have been to San Francisco. (サンフランシスコに行ったことがあるけれど、現時点では日本にいる)
Koach has been to school today. (koachは今日大学にいった。けれど、今は家にいる)
They have never been to New York (過去から現在まで、一度もニュヨークにいったことがない。けれど行く可能性はある)
現時点ではどこか別の場所にいることを、goneを使用して表現する場合があります。
Where's Koach?' Koachどこいったの?
"He's gone to the shops" お店にいった。(今Koachはお店にいる).
Julie has gone to Russia. 彼女はロシアにいった。 (今ロシアにいる)
They've gone to Spain for three weeks.
あいつら、3週間の予定で、スペインにいった。(今、あいつらはスペインにいる)
過去形とどう違う?
過去形 =「いつやったのか?」を視点に話してる。過去のある時点。(英語 の母語話者は、時間を線と点で考えていることを思い出してください)
現在完了形は = 現時点で「やったのか、やってないのか」に視点を置いています。
現在完了形に関して
完了や継続を表す現在完了形。高校の時、現在進行形の反対語なんだろうなと思ったりしてました。でも継続するらしい。もうここからわけがわからない。で文を書いたら、ペケになってテストが返ってくる。どうしたらいいかわからないし、先生の言っていることがわからない。しかも、覚えるのがめんどくさい。多分、皆さんのうち数名は、そう思っていると思います。わけがわからなくなります。暗記する必要はないです。ただし、少なくとも理解する努力はしてください。理解して実際に使えるようになってください。また、英語を使いながら体に染み込ませる努力をしてください。文法事項を説明できても、使えない人はたくさんいます。暗記して説明できるようになることよりも、使えるようになることを目指してください。